1. 履歴書の日付は「提出日」が原則|結論と理由

 履歴書の日付欄には、その履歴書を相手に提出する日を書きます。履歴書の日付は「この時点の情報として私はこの内容を申告します」という宣言の役割を持っており、採用担当者は日付を見て「情報の鮮度」を判断するからです。

 たとえば日付が3週間前になっていると、「使い回しの履歴書ではないか」「志望度が低いのではないか」という印象を与えかねません。実際、採用担当者向けの調査では、約6割の担当者が「日付・氏名・写真などの基本項目のミス」を書類選考のマイナス要因として挙げているというデータもあります。内容以前の部分で減点されるのはもったいないので、日付は必ず提出日に合わせて記入しましょう。

「作成日」を書くのが間違いとされる理由

 「書いた日を書くのが正直では?」と思う方もいますが、履歴書は日記ではなく応募書類です。企業側が知りたいのは「いつ書いたか」ではなく「いつ時点の申告か」です。作成日と提出日が同じなら問題ありませんが、数日〜数週間ずれると「古い書類」に見えてしまいます。作成日ではなく提出日を書く、と覚えておけば迷いません。

日付欄を空欄にしてはいけない

 「提出日が決まっていないから空欄で」というのは避けてください。空欄の履歴書は「未完成の書類」として扱われ、最悪の場合は受理されないこともあります。提出直前に書き込む前提で、記入以外の項目を先に仕上げておくのが正しい手順です。

2. 提出方法別|郵送・持参・メール・Web応募の日付

 「提出日」は提出方法によって指す日が変わります。次の表で確認してください。

提出方法 日付欄に書く日 補足
郵送 投函日(ポストに入れる日) 到着日ではない。送付状の日付も同じ日に揃える
持参(面接当日に提出) 面接当日の日付 前日に書いておく場合も面接日の日付で記入
メール添付(PDF等) メールを送信する日 送信が翌日にずれたら日付も修正して再保存
Web応募フォームからアップロード アップロードする日 転職サイト経由も同じ扱い
転職エージェント経由 エージェントに渡す日 担当者から指示があればそれに従う

郵送の場合:投函日で統一する

 郵送では「投函日」を書きます。到着日を予測して書く必要はありません。送付状(添え状)や封筒の記載日も同じ日に揃えると、書類全体に統一感が出ます。夜に書いて翌朝ポストに入れるなら、翌朝の日付で記入してください。

持参の場合:面接日を書く

 面接当日に受付で手渡す場合は面接当日の日付です。「前日に書いておいたから前日の日付」は誤りです。当日に慌てないよう、前日のうちに面接日の日付を記入し、当日の朝に日付が合っているかを確認する流れがおすすめです。

メール・Web応募の場合:送信日・アップロード日

 PDFで添付する場合は送信日です。深夜0時をまたいで送るときは注意が必要です。たとえば23時に日付「8月26日」で保存し、送信が0時を過ぎて「8月27日」になると1日ズレます。送信直前に日付を確認し、必要ならPDFを作り直すのが確実です。

 関連記事:履歴書・職務経歴書のPDF化のやり方|変換方法とメール送付マナー

3. 西暦・和暦はどちら?書類内で統一するのが鉄則

 日付欄に西暦を使うか和暦(令和)を使うかに決まりはありません。ただし、履歴書の中で必ず統一することが鉄則です。日付欄が「2026年8月26日」なのに学歴欄が「平成〇年」になっていると、それだけで「細部の確認が甘い人」という印象になります。

西暦と和暦の使い分けの目安

  • 西暦(2026年):外資系・IT・ベンチャー、Web応募が多い企業で一般的。計算ミスが起きにくく、職務経歴書との整合も取りやすい
  • 和暦(令和8年):官公庁、金融、伝統的な日本企業で好まれる傾向。市販の履歴書用紙も和暦前提のものが多い
  • 迷ったら西暦:職務経歴書やポートフォリオも西暦で揃えられ、AI選考ツール(ATS)でも読み取りやすい

2026年時点の和暦早見表

 和暦で書く場合、元号の変換ミスがよく起こります。転職者が使う範囲の対応表を載せておきます。

西暦 和暦 備考
2026年令和8年現在
2019年平成31年/令和元年5月1日以降が令和元年
2000年平成12年
1995年平成7年
1989年昭和64年/平成元年1月8日以降が平成元年
1980年昭和55年

 変換の公式は「令和=西暦−2018」「平成=西暦−1988」「昭和=西暦−1925」です。2026−2018=8で令和8年、と覚えておくとすぐに計算できます。

統一を確認する場所

 統一すべき箇所は日付欄だけではありません。次の4か所をまとめてチェックしてください。

  1. 右上の日付欄
  2. 生年月日欄
  3. 学歴・職歴欄の各年月
  4. 免許・資格欄の取得年月

 学歴・職歴欄の年号ルールについては、別記事で入学・卒業年の計算方法まで詳しく解説しています。

 関連記事:履歴書の学歴・職歴欄〜書き方と年号統一ルール

4. 日付の正しい書き方|書式・位置・記入例

 書式にも細かなルールがあります。市販の履歴書(JIS規格)と、Wordや転職サイトのテンプレートでは欄の位置が多少異なりますが、書き方は共通です。

基本の書式

  • 年・月・日をすべて書く:「2026年8月26日」「令和8年8月26日」。「8/26」「2026.8.26」のような略記は避ける
  • 「現在」は付けない:「2026年8月26日現在」と書く人がいますが、履歴書の日付欄は「現在」不要。「現在」を付けるのは職務経歴書の冒頭など別書類での慣例
  • ゼロ埋めはしない:「2026年08月06日」ではなく「2026年8月6日」
  • 位置:氏名欄の右上、写真の左隣が一般的。テンプレートに欄があればそこに記入

記入例

 手書き・パソコン共通で、以下のように記入します。

  • 西暦の例:2026年8月26日
  • 和暦の例:令和8年8月26日
  • NG例:2026/8/26、'26.8.26、8月26日(年なし)、2026年8月(日なし)

手書きの場合の注意点

 手書きなら黒のボールペン(または万年筆)で、消せるペンは使いません。数字は他の欄と同じ書体・大きさで揃えます。市販の履歴書には「令和 年 月 日」と印字されているものもあるため、西暦で統一したい場合は印字のない用紙を選ぶか、パソコン作成に切り替えるほうがきれいに仕上がります。

パソコン作成の場合の注意点

 WordやExcelのテンプレートで作る場合、日付を自動更新の関数(TODAY関数や日付フィールド)にしないことが重要です。自動更新にしていると、企業側がファイルを開いた日に日付が書き換わり、送信日と食い違います。日付は必ず手入力の文字列として固定し、PDFに変換してから送付してください。また、転職サイトのフォーマットでは日付欄が自動で入る場合もあるため、プレビューで実際の表示を確認しておくと安心です。

職務経歴書・送付状との揃え方

 同封・添付する職務経歴書と送付状の日付も、履歴書と同じ日に揃えます。職務経歴書は右上に「2026年8月26日現在」と書くのが慣例で、こちらは「現在」を付けて構いません。送付状は冒頭右上に「2026年8月26日」と書きます。3つの書類で年号の表記(西暦・和暦)も統一しておくと、書類一式としての完成度が上がります。

5. 面接日と日付がズレたら?よくあるケースの対処法

 実際の転職活動では、日程変更や再提出で日付にズレが出る場面が多々あります。ケース別に対処法をまとめます。

ケース1:事前に郵送した履歴書と面接日が違う

 これは正常な状態です。郵送時は投函日、面接はその後の日付になるのが当然なので、修正の必要はありません。面接当日に同じ履歴書のコピーを持参する場合も、日付はそのままで問題ありません。

ケース2:面接日が延期になり、書いた日付が過去になった

 持参予定の履歴書の日付が「元の面接日」のままだと、当日に「過去の日付」になります。新しい面接日の日付で書き直す(パソコンなら日付だけ修正して再印刷)のが正解です。修正液・修正テープ・二重線での訂正は避け、必ず新しい用紙に書き直してください。

ケース3:日付を書き忘れて提出してしまった

 提出後に気づいた場合、慌てて連絡する必要はないことが多いです。ただし選考が進んで面接に呼ばれた場合は、日付入りの履歴書を持参し「日付欄が漏れておりましたので差し替えをお持ちしました」と一言添えて渡すと丁寧です。細部を修正する姿勢自体が好印象につながります。

ケース4:複数社に同時応募していて日付管理が煩雑

 パソコン作成なら、日付欄を「提出直前に入力する項目」として空けておき、送付ごとに入力→PDF化→送信の順で処理すると混乱しません。応募管理表に「送付日」列を作り、履歴書の日付と一致させておくと、面接時に「いつ送った書類か」をすぐ確認できます。

 なお、日付以外の応募書類全体の再チェックには、送付前チェックリストの記事が役立ちます。

6. 履歴書の日付でよくあるNG例と修正方法

 採用担当者が実際に目にするミスを、頻度の高い順に紹介します。自分の履歴書と照らし合わせて確認してください。

NG例①:日付が数週間前のまま(使い回し)

 最も多いミスです。1社目に送った履歴書をそのまま2社目に送り、日付だけ古いままになります。「志望度が低い」「他社の落ち履歴書」という印象を与えるため、必ず提出のたびに日付を更新してください。

NG例②:西暦と和暦が混在

 日付欄は「2026年」、学歴欄は「平成〇年」といった混在です。テンプレートを流用したときに起こりやすいので、第3章のチェック4か所を確認しましょう。

NG例③:未来の日付

 「面接日を書く」というルールを誤解して、メール送付なのに1週間後の面接日を書いてしまうケースです。メール・郵送の日付はあくまで送る日で、面接日を書くのは持参のときだけです。

NG例④:修正液・修正テープで直している

 手書き履歴書で日付を間違えた場合、修正液を使うのはNGです。正式な書類では訂正は「書き直し」が基本です。1枚書き損じても対応できるよう、履歴書用紙は常に2〜3枚予備を用意しておきましょう。

NG例⑤:「現在」を付ける/略記する

 「2026年8月26日現在」「2026/8/26」といった書き方は、間違いではないものの「型を知らない」と見られる可能性があります。年月日を漢字で区切る基本形が最も無難です。

よくある質問:日付は面接の「何日前」まで許容される?

 「郵送してから面接まで2週間空くが問題ないか」という質問をよく受けますが、郵送時の投函日が正しく書かれていれば、面接までの期間が空いても減点にはなりません。目安として、提出日から1か月以上経過した履歴書を再利用する場合は日付を更新して書き直すのが無難です。特に転職活動が長期化して同じ企業に再応募するケースでは、新しい日付で作り直したほうが「最新の情報で申告している」ことが伝わります。

7. 提出前チェックリスト|日付で減点されないために

 提出直前に、以下の項目を上から順に確認してください。1分で終わります。

  • □ 日付欄が空欄になっていない
  • □ 日付が「提出日」(郵送=投函日/持参=面接日/メール=送信日)になっている
  • □ 年・月・日がすべて書かれている(略記なし)
  • □ 西暦・和暦が日付欄・生年月日・学歴職歴・資格欄で統一されている
  • □ 和暦の場合、元号と年数の換算が合っている(令和=西暦−2018)
  • □ 「現在」「ゼロ埋め(08月)」など不要な表記がない
  • □ 送付状・職務経歴書の日付も同じ日になっている
  • □ 修正液・修正テープ・二重線で直した跡がない
  • □ 深夜0時をまたぐ送信で日付がずれていない
  • □ 前回提出時と同じ日付のまま使い回していない

 このチェックリストは、職務経歴書の日付にもそのまま流用できます。職務経歴書は右上に「2026年8月26日現在」と書く慣例がありますが、履歴書の日付欄には「現在」を付けない点だけ違いを覚えておいてください。

8. まとめ|日付は「提出日」で統一し、細部で信頼を積み上げる

 履歴書の日付欄で押さえるべきポイントは、次の3つに集約されます。

  • 日付は提出日:郵送は投函日、持参は面接日、メール・Webは送信日
  • 西暦・和暦を書類内で統一:日付欄・生年月日・学歴職歴・資格欄の4か所を確認
  • ミスは書き直し:修正液や空欄はNG、提出のたびに日付を更新

 日付は履歴書の中で最も小さな項目のひとつですが、採用担当者は「小さな項目をきちんと処理できるか」を仕事ぶりの予測材料として見ています。本文の内容を磨くのと同じくらい、こうした細部を丁寧に仕上げることが書類選考の通過率を底上げします。

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